2011年3月15日火曜日

『ゴーストトリック』開発後記onインサイ???…みんなで開発を振り返ります!

カプコンから好評発売中のニンテンドーDS向け『ゴーストトリック』。既にプレイされた方も多いのではないでしょうか?

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『逆転裁判』の巧舟氏が久しぶりに手がける新作ということで注目される本作ですが、しかし巧氏だけの力で完成したわけではありません。インサイド紙面上でお届けする「開発後期」では、そんな本作に携わった多くの開発者達が思い出のシーンと共に振り返ります。

第一回となる本日は企画を担当した山川氏とインターフェイスなどを担当した植田氏が振り返ります。

■山川 恵介さん(制作部)

●担当箇所は?
企画の仕事全般です。開発初期の各種システム系の案出しから始まり、ステージの仕掛けネタ出し、各種仕様書作成、スケジュール立案、巧さんが調整する前の初期調整、他部署との連絡、派生コンテンツの監修、その他雑用などなど。

●お気に入りシーン「カミサマー」
本筋に関係ないタイミングで公園に行った時に見られる、不審な男二人のやりとりが印象に残ってますね。自分が担当していなかったシーンなので中身をよく知らず、チェックで見たとき思わず笑ってしまいました。是非こまめに公園へ立ち寄って彼らの様子を眺めてあげて下さい。

●メッセージ
私にとっては、「ゴースト トリック」が開発初期から参加した初めてのタイトルです。当初はディレクターである巧さんを除くと企画が自分ひとりしかおらず、結果的に色々な仕事をやることに…。大変でしたが、様々な経験を積ませて貰えたのでとても勉強になりました。

担当したことが多かったのでそれぞれに苦労もありましたが…小規模チームであったこと、他のメンバーの方々がとにかくベテラン揃いだったこともあり、とても仕事はしやすかったです。

作り方が特殊だったため、演出上キャラクターの立ち位置がほんの少しズレただけでも動きを全部つくり直して貰わないといけないような事もあり。また、モノの配置が変わったら背景を描き直してもわらないといけない事もあり。しかしそんな注文にもにこやかに素早く対応して下さったグラフィック担当の方々の優しさに助けられっぱなしでした。

モーション指示書で「死亡中」と書いたつもりが「塩宇宙」になっていたのを笑われたのもいい思い出です。

そんな試行錯誤の結果、どのシーンも妥協無く、コダワリが詰まっています。
記憶を失った主人公が、自らの死の真相を追う…そんな謎に満ちた物語が気になる方なら、きっと気に入って頂けると思います。未プレイの方は是非手にとってみてください!

■植田 雅生さん(制作部)

●担当箇所は?
インターフェースデザイン、デモムービー制作、あとはイベントやプロモーション絡みのデザインやレイアウトを色々…Tシャツやらジューサーバーの看板などなどです。一応ゲームの操作パネルやサブ画面、フォント周りのインターフェースと言われる部分を専門に作ってます。今回は勢い余ってデモムービーやら範囲外のトコロまで作ってしまいました?

●お気に入りシーン「あまりじっくり見ることもないと思われる電話線移動中の1コマ」
GHOST TRICKチームに入って間もないころに作ったデモムービーです。巧Dのコンテを見てその壮大さにグッタリ&誰か作ってくれねぇかな?…と思った記憶があります…。結局1人で作りましたが…DSの40画面分くらいが3層重なった回路風な街を描き、その中を一瞬でコアが駆け抜けるという地味ながら結構労力を割いたデモです。飛ばされがちだとは思うんですけどね…気が向いたら今一度ご賞味ください!

●メッセージ
世間的に絶滅危惧種という事で、レッドデータブックに載るとか載らないとか噂されてる2D格闘時代からの生き残りです…。巧Dとは同期なんですが、入社後十数年の時を経て今回初めて一緒に仕事をさせてもらう事になりました。

ゴースト トリックチームに入る以前は、ゾンビが出てくるゲームとか悪魔が出てくるゲームを作ってたので、立体感の無いゴースト トリック世界の表現にとまどう部分も多々ありましたが、個人的にこういったデザインが好きだった事もあったので、とても楽しく仕事をする事ができました。

最近には珍しく小規模なラインで、かつベテラン揃いのチームだったので、タイトなスケジュールでバラエティに富む仕事内容でしたが臨機応変に幅広い作業を無理なくこなすことが出来、とても良い作品になったと思います。

あとWEBなどを見ていると、フォントに関心のあるファンの方が多くてうれしいですね?
この文字は○○だ!などと予測していただいたりもしてますが、まだ正解を言い当てている方には出会ってませんのでそのまま伏せておこうと思います。

そんな感じで今回こだわり抜いて選定したフォント達ですが、メッセージに使用している約1500文字のフォントは全てドット修正して独特のクセを残しつつ読みやすくしております。

その他の演出部分などは、新しい技術を取り入れてみたりする反面、今となっては同業者の中にさえ知らない世代もいると言われる程の超ローテク技なども惜しげもなく???使ってたりします。

新規タイトルという事で巧Dはじめスタッフ全員かなり苦労したトコロもありましたが、制作に関わった全ての人の愛がここまで詰まった作品はなかなか無いんじゃないかと思いますよ。なのでまだ未プレイの方は是非とも手にとって頂きたいです!

ではこの辺で…次回のモーション新谷さんとサウンド大久保さんにバトンをお渡ししたいと思います?。どうもありがとうございました!

開発後期は毎週金曜日の公開となります。お楽しみに!


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引用元:RMT情報局 - RMT 掲示板

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