2011年2月8日火曜日

性犯罪:昨年、県内で発生790件 「氷山の一角」指摘も??県警まとめ /埼玉

 ◇歩行中の携帯、無施錠は危険??県警子ども女性安全対策隊まとめ
 18歳以下の子供や女性に対する性犯罪が県内で昨年1年間に790件発生していたことが、県警子ども女性安全対策隊のまとめで分かった。性犯罪被害は、被害者が心理的負担から届け出られないケースも多く、認知した件数は「氷山の一角」との指摘もある。非力な子供や女性を狙う卑劣な犯罪に立ち向かうすべはあるのだろうか。【町田結子】
 790件は、強姦(ごうかん)や強制わいせつ以外にも、乱暴を目的にした傷害、暴行も含む。殺人66件▽強盗370件▽放火50件??など、09年に県内で起きた他の犯罪と比べても件数は突出している。
 昨年3月、県西部でアパートで1人暮らしする女性が、帰宅直後に玄関の上がり口で携帯電話を操作中、入ってきた男に乱暴されそうになった。5月には県西部の路上で10代の女性が、背後から羽交い絞めにされて暗闇に引き込まれ、暴行を受けた。こうした犯罪が1日に少なくとも2件超のペースで発生している。
 790件の内訳を見ると、▽強姦72件▽強制わいせつ401件▽暴行?傷害317件。発生場所は、6割にあたる約470件が路上で▽屋内約120件▽住宅敷地内約70件??と続く。被害は特に春と秋に多発するといい、対策隊は、被害者が進学や就職などで環境が変化して周囲への注意が散漫になること、犯人が、休み明けで深夜帰宅するようになる女性を狙うことなどが要因と分析する。
 路上での被害で目立つのは、携帯電話や音楽プレーヤーを操作している時に被害に遭うケース。接近されても気付かれないため犯人にとって都合がいいという。
 一方、屋内で発生した約120件を詳しく見ると、犯行の半数以上が鍵のかかっていない玄関や窓から侵入していた。一方、鍵を壊して侵入したケースは数件にとどまった。15?25歳の女性8人に性的暴行を繰り返したとして強姦致傷罪などに問われ、3月にさいたま地裁で懲役21年の判決を受けた東京都内の男(25)は女性寮などで無施錠の部屋を探していた。
 対策隊によると、犯行が卑劣で悪質であるほど、被害届を出すのをためらう人もいるという。対策隊幹部は「2階以上でも窓や玄関は必ず施錠し、携帯電話や音楽プレーヤーを使用しながらの歩行はやめてほしい」と呼び掛けている。

5月9日朝刊

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引用元:エターナルカオスNEO(NEO) 情報局

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